昭和60年代ごろのセイコースピードタイマーです。
もちろん機械式=ゼンマイ式 時計で、自動巻きになっています。
グレードとしては普及版といったところだと思います。
現代では機械式は非常に高価な場合がありますが、機械式とクオーツを見分ける簡単な方法をしっていますか?クオーツは秒針が1秒単位で、コキッ コキッと断続的に動きますが、機械式はもっと滑らかに動きます。目で見る限り連続して動いているように見えます。
60年代のこの普及版の時計はセイコーでムーブメントは共通でいろんなデザインのものが作られていたと思います。
このころのセイコーのデザインはセイコー5スポーツに代表されるように、
ちょっと未来チックなデザインで、悪く言えばおもちゃぽいですが、
それを楽しむことができるようなデザインが多かったと思います。
このスピードタイマーはクロノグラフになっています。
文字盤には上に12時間表示のストップウオッチ用サブ針
下に 30分表示のサブ針があり
その全体の姿から ダブルユーフォー という愛称が付けられています
本体の文字盤から緩やかなカーブを持ったケースが丸みを持ってデザインされていまが、バンドを固定するところの出っ張りがありませんで、本体の裏にバンドの固定をするように凹みがあります。全体的には丸い感じで鋭角なところは少ないです。
現代の時計にはないデザインですね。
この厚みをさらに増して、テーパー状の本体にデザインしたものが 通称 フジツボ と呼ばれるものですが、さらにあくの強い物でしたが同じシリーズであると思います。
本体はずっしりと重いステンレスの塊で、大きな時計が流行っている現在でもその大きさは半端ないです。厚みは13mm 直径は約50mm 当時はとんでもなく大きな腕時計と位置ずけられていたのではないでしょうか?
バンドもステンレスの厚みがあるものが使われており、本体とのバランスがいいです。
わたしはこのストップウオッチ機能を利用して海外での時差が分かるように時間をダブルで表示できるようにしていました。つまり通常のメインの時計は日本時間そのままで、現地でたとえば0時にストップウオッチをスタートすれば、ストップウオッチ用のサブの文字盤が現地時間を表示することになります。
これは 本来の使い方ではないですが、目的は果たすことはできました。