RZ250でオーバーフローってあんまりです。
突然ですが、今日エンジンをかけようとした時のことです。
前回は2週間くらい前問題なく始動出来ていました。
ところが今日はエンジンかかりません。
変です。
まずは手っとりばやく確認できるプラグからチェーック。・・・・濡れてます。
単体でプラグの火花テストすると火花はしっかり飛んでいます。
2気筒ともプラグ外して何回かキックして、かぶりを解消しようとします。
そして再度プラグ取り付けてキ-ック
かかりません
ここが2ストロークです。
バイクを移動しているとマフラーエンドからなにやらすこし液体が出てきます。
これは異常です。こんなことはあり得ません。これがあるとすると・・・・・
あれです
ガソリンコックをまじまじと見るとOPEN位置にレバーがあります。一週間ずっとここにガソリンコックレバーがあったんですね・・・
いやな予感がしましたが、マフラーを外してみて確定です。マフラーの中にたっぷりとガソリンが入っています。マフラーの中でガソリン満タン これ以上は床にあふれたものと思われます。
ガソリンコックがOPENであったところへ、キャブの容謝ないガソリンオーバーフローが追い打ちをかけたんですね。
ガソリンはキャブからリードバルブの隙間を通ってシリンダー内に入り、各ポートからマフラーとクランクケース内にこぼれていきます。
両バンクのマフラー外してガソリンを容器に抜くと2本で5Lくらい出てきました。排気カーボンを溶かしこんでいますので真っ黒です。
マフラーにガソリンが入っていると排圧が高くなってエンジン始動できませんので、これを取り除けばエンジンかかるはずですが、再度マフラー取り付けてキックしても、始動の兆候はありません。
ガソリンエンジンの始動要件は 良い圧縮 良い燃料 良い火花 ですので、今回の場合 燃料は来ているし火花も飛んでいるし圧縮もあります。4サイクルではこれがそろえばまずは着火します。ところが2サイクルはそうではないッてこと?
初心に帰ってもう一度確認です。
プラグをはずしてエアーガンで高圧空気でエアーブローをプラグ穴からやりますがうまくいきません。
マフラーもキャブもプラグも外してキックしてみます。
もうエンジンのみです。
考えられることはリードバルブにガソリンが溜まっていいる。
クランクケース内にガソリンが溜まっている。
この2点です。
昔の2サイクルにはクランクケースの下側に排出穴が装備されていましたが、RZにはありません。
クランクケースの中はこのままでは掃除ができません。
早速キャブを外してリードバルブをエアブローします。あまりガソリンは見られませんでした。
クランクケース内は見えないので、ガソリンが溜まっているかどうか分かりません。
ピストンを掃気位置にしてエアブローをかけます。が、ガソリンが出てきた兆候はありません。
次にマフラーのサイレンサーをはずしてみます。サイレンサーは排気通路が狭くグラスウールもあるのでガソリンが溜まっていることがあります。しかし、今回は問題なしでした。
しかしこの状態でキックするとかすかに初爆が見られました。
どうも排圧が影響しているようです。
この後、プラグを交換してキックし続けて何とか始動に持ち込みました。
一度始動すればあとは何事もなかった様に問題なく回り続けます。
始動不良の直接原因はガソリンオーバーフローですが、それを取り除いた後の始動不良はどうもリードバルブからクランクケース、シリンダー、各ポート、マフラーの中に生ガソリンの液体が付着し、キャブからのガソリンミストがそれらのガソリンで濡れた面に吸収されてしまうことが原因なのではないかと思います。
今までも2サイクルで原因不明の始動不良を経験していますが、これと同じ状況が考えられます。
対策はエンジンを出来るだけ解放して、ガソリンを蒸発させることにあるようです。
2 サイクルにもっと詳しい方や同じような経験をされた方、ご意見いただければ幸いです。