スポーツキャブ用ファンネルフィルター

スポーツキャブにファンネルは似合いますし、ペーパーフィルターやスポンジフィルター付きでは得られないファンネル吸気音は非常に魅力的なものです。

勢い、ファンネルには何もつけず音色を楽しんでいる方も多いことでしょう。

 しかし、フィルター無ではやはり常にファンネルに何か吸い込まれるのではないかという心配が付きまといます。道路で前車が巻き上げた小石などはざらに飛びはねてきますので、運悪くファンネルに飛び込んで吸い込んでしまったら、エンジンバルブを損傷するとか、ピストンにまで当たって穴が開くとか、ひどいことになります。

 

そこで今回開発したのがファンネルフィルターです。

取り付けはこのようにワンタッチ。

60年代当時はこのようなファンネルフィルターが何種類か販売されていたと思いますが、現代ではほとんど見かけなくなりました。

 この丸い網のフィルター部分がどこにでもありそうな気がしますが、実はなかなか手に入りません。

先ずはフィルターメッシュの針金の固定強度が問題です。絶対に抜けないようにしなければなりませんので、外周の枠はステンレスの継ぎ目なしの一体品で製作しています。途中で繋ぐ方が加工が簡単ですが、どうしても強度が落ちます。

フィルターのメッシュは30で線形は0.15としています。メッシュは細かくしようとすればかなり細かくできますが、あまり細かくすると吸入抵抗が大きくなりすぎます。今回のメッシュですとキャブ調整は不要なくらい吸入抵抗は少ないです。

 このメッシュなら小石から砂粒ぐらいまでブロックできます。

又、ファンネルの最大径のところでフィルターを構成するのでそれも吸入抵抗を少なくできる一因でもあります。(大きな通気面積が稼げる)

もう一つ悩むところがフィルターの固定方法です。ファンネルにあまり負担をかけず通路面積も妨げず、簡単に付け外ししたいというところで悩みます。

 空気がきれいで舗装されたワインディングなら、フィルターは付けずにエンジンの性能を目いっぱい楽しみたいですから、そんなときにはワンタッチで外したいことになるのです。

 そして考え出したのがこの四角なスプリングで固定するという方法です。ずっと外周の丸いところで何とか固定したいと考えていたのですが、そこから脱却することでこの方法を考え出しました。画像で一目瞭然ですが前画像の四角なスプリングをこのように被せるだけで取り付けしています。

L型エンジンに取り付けて富士スピードウェイを何周も走りましたし、一般道も何キロも走りましたがトラブルは有りません。

今回製作したものはミクニの純正ファンネルに多いファンネル大径Φ85というサイズとなります。

Φ85~φ80ぐらいまで取り付けは可能です。販売を開始しています。ご購入は販売のページからどうぞ。

 

他のサイズのご要望も多ければ追って製作いたします。

 

最近の流通品に多いファンネルでツバ径がΦ80というものが有りますが、問題なく取り付け可能でした。

少しフィルター外周が余りますが、取り付けに問題は有りません。