S31Zをチューニング.サーキット. フルチューンエンジン. コンパチミッション. キャブ調整. ウェーバー. ソレックス. エンドレスブレーキ.s31z.ハコスカ.gtr.富士スピードウェイ.L3.1.
富士スピードウェイへの挑戦
その1 コンセプト・現状の状態・ミッションコンパチcの開発・レーサースビルシュタ・osツイン
その2 MK63・リチウムイオンバッテリー・魔界エンジン・ピロアッパー・プレコンベンチェリー開発
その3 コンパチCMT変更カメアリクロス 5速ギヤ比0.75→0.83へ
その4 魔界エンジンME1に換装 クランクラダー開発 リヤサスメンテ デフ 3.9スバル化 レカロシート
その5 エンドレスΦ300モノ4キャリパー ミッションオイルクーラー取り付け フロントサスピロー化
その6 スイッチ集中コントロール デフクーラー取り付け エンジンをME5フルカウンター・クランクラダー
その7 リヤゲートをFRP+アクリル アルミラジエター+電動ファン 燃料ラインの見直し
その8 点火系強化 ワンテール化改造 デフ交換 サイドブレーキワイヤー交換
その9 デフ搭載
2023年3月9日
軽量・空力対策は地道な努力から
エンジンもフルチューンして、ミッションはコンパチクロスでデフはスバルR180となりほぼ今風の仕様になってきたので、ここからの進化は難しくなってきます。と言っても私のサーキット仕様S31Zはボディーにはほとんど手を付けてないし、内装もすべてそろっていますので、それをすべて取り外しすれば余地は大いにあるのですが、どこまで原型を残しておくか悩みの選択と、作業となります。
で、フロントボンネットなんですがすでにFRPになっています。
今までのFRPボンネットはヤフオクで買ったつるしもんなので重量はそこそこ、チリもメタメタ、塗装は蜘蛛の巣ができてきています。なんと塗装は買ったまんまで色がほぼ同じなのでそのままつかってきました。
新しいFRPボンネットを仕上げていきます。
今度はエンジン冷却のためのボンネットルーバーが付いている輸出用タイプです。
ヒンジ部分はアルミ板でサンドイッチして補強していきます。
純正ボンネットルーバーも仮付け
ここもそのままでは付けられなかったので、切り欠き窓部分を拡大加工して取り付け。
ボディーとの合わせを見るため仮付けしています。カラーリングが斬新な感じで、色的にはこのまま塗装しないでも良いかもしれないと思わせるほどエキゾチックです。
でも塗らなければなりませんがね。
ボディーとのチリはほぼ合っていますが、ボンネット先端だけはアンマッチが有り、そこは何とか合わせなければなりません。この後取り外してまた加工をしていきます。FRPはこの繰り返しとなります。
ボンネット製作の合間に少し点火系に手を入れます。
今までは純正フルトラにワコーCD1200で強化していました。
上のほうにあるアクリルボックスは自作したリレーボックスですが、ここも結線を集中タップを使ってすっきりさせしかも結線がネジ止め式なので配線増設が簡単にできるようにしています。ここにCDIや電動ファン2基・ラジエター温度センサー・クラクションなどの配線を取り付けています。
今回の改良点はCD1200の裏に少し見えている2SSの文字のパーツでこれはワコーのPE-2SSというパワーエキスパンダー(いわゆるマルチスパークなんだと想像します)です。CDIは名前のとおりキャパシター(コンデンサー容量) ディスチャージ イグナイターの略ですのでコンデンサーに電気をためて一気に放出するのでスパークを高電圧にします。しかし私の想像ですがその反面スパーク時間が短い 形容的には強いけど短いスパークとなるのではないかと思います。(実際は知りません。電気はプロではないので)特にこれはエンジン回転の低い領域では影響が大きくなってくると思います。そこで考え出されたのがマルチスパークの様なものなのではないかと思います。1回の点火タイミングで3回とか4回スパークを出すようにしていて、そのうちのどれかが当たるだろうという事ですかね。これを取り付けた結果はというと確かにアイドリング時の失火が無くなりました。アイドリング時によくある時々1気筒ミスしてエンジンがカクンとなる現象が減ってきたと思います。
コイルはワコーの閉磁型にしています。
取り付け位置があまり良くないですがここしかないので仕方ないです。
2023年4月18日
頼まれた仕事や、s31z自体の修理の合間を使ってできるだけ富士スピードウェイを走ります。
いくら車作っても走らなければ意味が無いですもんね。
特に今は気象条件の良い貴重なスポーツ走行日和です。
エアコンなしのサーキット仕様でもそれほど汗かかないで済みます。
結果はというと 2分12秒63 と前回のタイムからはアップできなかった。残念
ここで壁の様なものに当たった感じがします。やはりどこかを改善してゆかないとこの壁を乗り越えることはできなさそうです。方針的には軽量化と空力対策かな。
エンジンは私の作った魔界エンジン ME-5
です。私のエンジンには私の考えたいろんなアイテムが取り付けられており、そのアイテムの性能試験の意味合いがあります。
ここでのスペシャルアイテムは
販売のページで販売しております。
2023年9月2日
ワンテールの誘惑
私のサーキット用s31zは後期タイプですのでテールはいわゆるツーテールが純正です。私はいまではこんなところには気にもしませんでしたが、今見るとやはりこのテールデザインと材質(プラスチック)は安っぽく感じます。もうかなり前に前ワンテール一式を入手していたのですが、s31z純正をあまり崩したくないという思いからツーテールのままで来ました。ツーテールをワンテールに替えるという事は有る意味イミテーション化をするようで敬遠していたのですが今考えるとどう見てもレーシングZにはこのツーテールは似合わないように思えてきました。
それでワンテール化改造に入りました。
当初はボルトオンでできるんじゃないという感じの安易なノリでやり始めたんですがどっこい、ボディーの形状はだいぶ異なります。そしてテールパネルの取り付けボルトの位置も全部異なります。
黄色のテープで位置決めしたところが切り取りが必要なラインとなります。
で、テールパネルはこのように切り取り加工が必要です。また、取り付けボルトの位置も全部異なりますので位置だししてボルト穴を追加工となります。
切り取った部分のヘリはキリッパにしないで折り返し代を付けて成型して強度を残しておきます。
私は穴加工はこの左隅上のボルト穴を少し斜めに拡大加工してまずは基準となるように加工していきました。ここでテールランプユニットを仮止めしてテールパネルもあてがってみて位置だししていきます。
だんだんと穴の位置決めをして全ボルト穴を追加工してゆきますがそれが簡単ではなくずれたりするので、ハンドグラインダーで補正しながら加工しています。また、上下の穴は内側に寄ってくるので穴位置が折り曲げフランジと干渉するので成り立たなくなるのでフランジを無理やり曲げ伸ばして穴を構成します。
そして今までバックランプの取り付けてあった穴を板金で埋め加工が必要となります。ボンデ鋼板を切り出してきて当て板を作成して部分的に溶接して固定しています。これをやらないとテールランプユニットを取り付けてもこの範囲だけは穴が残ってしまいますんので雨水が侵入したり、排ガスが侵入したりしてきます。
溶接は熱ひずみの削減を狙って最小限しかしないで、後はケミカルで固定します。
裏側から見るとこのように当て板にもリブを入れて強度を持たせるようにしています。
ワンテールのテールパネルとテールランプユニットです。
テールパネルは鉄板製の当時物を以前に手に入れて持っていたのですがさすがに錆びが出始めていたので手持ちのガンメタで塗装しなおしました。テールランプが収まる窓の部分にはぐるりと細いステンレスのモールが付いていますのでこれを壊さないように慎重に取り外してからの塗装となります。窓の下側ラインのところは水が溜まりやすいらしく鉄板のコバがギザギザに腐食していましたのでそこを養生しておきます。
テールランプは当時物のKOITOマークのあるものである程度程度が良かったのでランプをLEDに変更したのみでそのまま使います。防水ゴムパッキンは新品に交換。ゴムパッキンはまだ新品が手に入ります。
センターパネルも同じく再塗装です。上側のナンバープレート照明ユニットはかなりプラスチックの劣化が進んでいましたが、前期タイプでないと寸法が合わないのでこのまま使います。ランプはLEDに交換。バックカメラが付いていますが、これはいままで使っていたものを移植しています。
元々のS31Zのこの部分のパネルを外すときナンバープレートがこの上側から固定されており、ナンバープレート左側のナンバー固定ボルトはナンバー交付時に陸運局で封印カバーで取り外せないように処理されていますので、そこをうまく外すのは少し手間がかかります。私のこのS31Zは40年前に登録したときに封印されたものですので、40年ぶりに開封した事になります。うまくできないときは陸運局に行けば再封印は有料でやってもらえます。
車体側の塗装がしてない部分をプラサフを塗った後、車体と同じ色で塗装します。この部分は目につく外板ではなくテールパネルに覆われるところなので、ミタクレより錆防止が主目的なので刷毛で手塗りで済ませました。
ワンテールを組付けました。
位置決めチリ合わせもまあまあでできたと思います。
ナンバープレートの陸運局御用達の封印ボルトもちゃんと復元しています。なんせ40年前のものですから大切にしたいです。
ワンテールです。
パネルの色についてはFRPバンパーを塗ったときの塗料で塗ったので同じ色でコーディネイトですが本来はもう少し黒い感じだったかもしれません。
メタリックは光の当たり具合で色味も変化するのでこれで良しとします。あんまり違和感が拭えないければまた塗りなおせばいいかな。
LEDの各ランプもちゃんと光ってくれていますので、これで消費電力も格段に減っていると思います。特にブレーキランプは良く使いますので効果絶大だと思います。
2023年9月20日
サーキットシーズンに入る前にメンテナンスをしておきます。今回はデフの定期交換とサイドブレーキワイヤーの交換です。半年ぶりくらいにジャッキアップしました。
デフを取り外しました。
今回取り付けるデフです。基本はスバルR180
変更点はLSDをスバルの中で最もカム角度が大きなものに交換。同時にプレート交換とイニシャル13kに調整。
デフカバーは私のスペシャルで、f青丸の部分にアルフィンが付いています。アルフィン付きでもデフメンバー改造せずにボルトオン取り付け可能です。
a赤矢印はオイルクーラーの取り出しフィッティングでこれも私のワンオフです。ドレンプラグと交換するだけ。S30Zはドレンプラグ後ろにサスペンションメンバーがまじか距離にあるので通常のフィッティングは付けられませんのでその対策です。b赤矢印はオイルポンプ戻り側フィッティングです。私のスペシャルデフカバーだと通常のデフカバー後方にある注入側ドレンがこの横位置に移動できるのでこのような取り回しができるし、デフオイルの注入もしやすくなります。
c矢印はデフオイル温度センサーでコンソールのディスプレイに温度が表示されます。温度が高くなった場合は手動デフオイルポンプスイッチを入れます。
純正新品サイドブレーキワイヤーです。交換します。
40年前に罹ったスペアー恐怖症の時に買ってあった(いろんなパーツを買ってまだ使わないままのものがかなりあります)ものですがやっと交換することになります。しかし今現在使っているものが壊れているわけではないんですが、ここで使わないと使わないで終わる可能性もありますから。
当時のラベル付き新品
このタイミングでサイドブレーキワイヤーを替える理由はこのサイドブレーキワイヤーの固定位置がデフの真上にこのようになっているからで、打ち込みクリップタイプの固定パーツの抜き指しがこのタイミングでないと無理なのです。
今までにブレーキワイヤーの吊りゴムはとっくに劣化してなくなっていますのでこの特性吊り金具を作って対処してきましたが、今回もこれをそのまま使用します。純正ではゴム板で吊るようになっていますがどうしたわけか30年目ぐらいで吊り穴が切れてぶらぶらになりました。ブレーキワイヤーの近くではドライブシャフトがブン回っていますので垂れ下がったブレーキワイヤーが絡むと危ないです。
取り外したブレーキワイヤー
ゴムには亀裂が入りまくり
交換しましたがブレーキワイヤー調整ネジが黄色の丸印の中のように引き戻されましたので、これだけワイヤーが伸びていたという事になります。
富士スピードウェイへの挑戦 その9