2020年8月25日
帰国子女の2期工事
前回からの宿題ややり残したところの追加工事をします。今回の最大のアイテムはクーラーの取り付けですがうまくいくでしょうか?
バンパー補修交換
前回このフロントバンパーが亀裂が入っていることはわかっていたのですが、全体のイメージからはこれでもそれほど悪くない感じでしたが、今回はやはり交換してゆくことにします。
リプロ品を手に入れたのですがオーバーライダー取り付け穴の無いs30sタイプのバンパーでしたので取り付け穴を追加して移植してゆきます。ゴムのモールはたくさんのネジで固定されているので位置合わせをちゃんとして再現してゆきます。
リプロ品を入手してオーバーライダーとかコーナーラバーバンドを付け替えています。
ここの穴開け結構位置決めが難しいです。
メッキ部に穴開けとなるので穴開け後錆止め材で保護しておきます。オーバーライダーの裏側の真っ赤な錆も錆止め材で処理しました。
純正含めて大部分のメッキバンパーは時間が経つと表側がピッカピカできれいなのに裏側は真っ赤に錆びてるというパターンが多いのですがなぜでしょう?裏側の方が風雨に当たりにくいので条件がいいはずなのに。
ちょっと寄り道
ホイールキャップがプラスチックの安っぽいものだったのでジェラルミンから削り出して製作してこのホイールキャップ(センターの黒く塗った丸い蓋)に交換しています。
もう一つ寄り道
室内灯が白色のLEDに交換されていたのですが、車のイメージと合わないということでこの黄色っぽい白熱球の感じの色味のLEDに交換しました。明るさも十分にあります。
オーナーと相談したり、すでにカークーラーを取り付けている人に品質など確認しながらこの後付けカークーラーキットを購入しました。全部が中華製の様ですが、今では日本製を探す方が難しいので、仕方ないです。
カークーラー取り付け詳細については こちら にまとめています。
ところがこのカークーラーフルキット、画像のパーツ一式だけで一切の取説が付いてきません。超くろうと向け製品だったようです。それだけでなく様々な試練がこの後待っていたのです。
コンデンサーの設置
S30Z専用なのかどうかわからないが、コンデンサーはこの位置でサイズ的にはぴったりだった。ステーは付いてこないので、ラジエターと同じボルトで共締めできるようステーを製作、材質はステンレス。自分は車体に余計な穴はできるだけ開けない主義です。
ツインの電動ファンで冷やします。
コンプレッサー用ブラケット
コンプレッサーをブラケットをワンオフで製作して取り付けます。
バルクヘッドに開けた穴に冷媒ホースを通してエバポ室内ユニットを取り付けます。室内ユニットを固定するステーを作ったり(キットに付属のステーはふにゃふにゃで使いもんになりません。すぐに落ちてしまうでしょう)ホース配管したり周囲の邪魔になるものを移動したり、電気配線もしたりと、クーラー取り付けの上でもっとも面倒な作業の部分です。
またちょっと寄り道
前回のやり残し部分、ドアガラスの立て付け調整
今回は追加でこちら側にもリモコンドアロックを追加取り付けします。ドアロックノブの下の方にアクチュエーターがのぞいているのが見えます。このリモコンドアロックかなり便利ですし、鍵穴が壊れやすい旧車にはそれ以上のメリットがあります。エンジンキーとドアキー、さらには左右ドアで異なるなど3本キーのめんどくささから解放されます。
元どうり復元
前回スピーカーを増設しています。
ガラガラ状態のエンジンのこちら側を通してクーラーゴムホース配管を室内エバポレーターへ接続します。配管全長がだいぶ長くなるように思いますが、ゴムホースですからそれほど重量が増すわけでもないし、ゴムホース通路内のガス容積が大きくなりますが冷媒ガスの増加量もしれてます。アルミ配管を使う場合はもっと合理的な配管もできるかもしれませんが、汎用のすべてゴムホース配管での設置ではこれで妥当かもしれません。
次にとうとうガスチャージとなります。真空引きで回路内がシール漏れがこの時点ではしていないことが確認できているのである程度安心してチャージできます。これが1缶目でこの時はエンジンもかけずただ回路内へガス缶の圧力(=650mpa)で低圧、高圧両方の回路内へガス缶が空になるまでチャージしています。
2缶目のガス缶を注入してマニフォールドゲージの圧力が目標とする圧(黄色テープ)に近ずきました。
高圧側がまだ低いですが、こちら側はコンプレッサーの容量で変化する場合もあるのでこれで良いと思います。
実はこの2缶目のチャージがなかなかできずガス缶3缶も無駄にしてしまいましたが、最初は原因が分からなかったのですが結局はこのキットのホース配管の低圧側のチャージ口が合わなかった(規格違いなのか不良品なのか不明)ことが原因で、今回は裏技使って切り抜けました。
室内でMAX稼働させたエバポの吹き出し口の温度を計測して10.6度と出ていますので目標どうりです。体感的にも寒いくらいに冷えています。温度調節して適温にセットするとマグネットスイッチがちゃんと入り切してシステムコントロールが出来ています。(当然か・・・)
クーラーについては完成で、この時点ではものすごく冷えてガレージの中まで冷やしてくれそうな勢いですが、この後果たしてこの状態をどこまで維持するのかは不明です。今回のクーラーキットが当たりであることを祈るばかりです。コンプレッサーが思いのほか小型でもパワーが出ているのでそこは安心材料かも。
さて、残った最後のオーダー、フロントグリルの塗装に入ります。自分は塗装は本職ではないので塗装ブースなどというスマートなものは持っていないので物置の一角をビニールシートで囲ってやっています。コンプレッサーはオイルレスで塗装ガンはそれなりのものは待っています。
錆をサンドペーパーで取ってからシンナーで脱脂して塗装に備えます。
ウレタンプラサフを塗りました。裏表、周囲、縦棒とグリルは平面ではないので難しいです。都合3回塗り重ねました。
フロントグリルの色はガンメタで少しグレーが強い色で塗ってあると思うのですが、その色合いが難しくあんまり黒いとフロントが地味で味気なくなるし、あまりにも明るいと目立ってグリルが浮いてしまいます。塗った時と実際に車に取り付けた時と印象が変わる場合も多々あると思うし、オーナー様の好みもあると思いますし、やはりここは経験や情報が大事ではあると思います。
ウレタンガンメタのメタリック原色でやはり裏表、周囲、縦棒とそれぞれ3回ずつ、100%シンナー希釈のごく薄い濃度で時間を取りながら塗ります。
その後、ウレタンクリアーにごく少量のガンメタ原色を混ぜて(濁り)2回上塗りしてメタリックを保護します。
取り付けました。
新たに購入したバンパーも取り付けていきます。
完成です。