2013年2月8日

71BコンパチC α9号機

 

このミッションについては、行き先が決まっています。

3.2Lフルチューンのレーシングクラッチ付き車輛ですから、

念入りに作ります。

 

画像は組み立てに入るところからですが、ここまでの準備が手間がかかります。

今回は特にメインドライブシャフトの準備を入念にやりました。

アダプタープレートにベアリングを入れていきます。いつもの様に完全シールドタイプを使います。

シフトロッドが入る穴はバリがありますのでバリ取りしていきます。

ベアリングカバーを取りつけた後、皿ネジの頭をポンチで荷締めます。

1速です。

シンクロ隙間は1.3mmでした。

シンクロは71bよりだいぶ大きいです。

 

ギヤ幅は31.12mm

 

右上のカラー幅は31.43mm 

 

2速ギヤーです

シンクロはダブルシンクロ シンクロ残量は1.4mm

 

ギヤ幅は32.25mm

 

1-2速のシンクロハブの厚みは18.24mm

2速とシンクロハブ・スリーブを組みます。

この後1速を入れます。

1速を入れ、その右側に回り止め付きワッシャーを入れますが、いつもこのワッシャーがずれてしまい苦労します。今回も3回やり直しました。

上画像の1-2速ASSY品をアダプタープレートにカウンターとともに圧入してゆきます。圧入は簡易プレス12トンで行いました。銅ハンマーでシャフトを打ち込むとベアリングが痛むし、ワッシャーのずれも出ます。

3速をメインシャフト先端にセットします。

3速もダブルシンクロです。シンクロ残量は1.3mm

3速ギヤ幅は32.23mm

 

次にシンクロハブですが、厚みは16.67mm

 

そのあと3-4速シンクロの前にメインインプットをカウンタードライブギヤと同時に打ち込んでいきますが、これは同時でないと組めません。カウンタードライブの半月キーを回転合わせながらシンクロ部品に気を使いながら打ち込みますが、今回はメインドライブを特殊なジグで支えながら作業するように改善したので、すごく楽になりました。

後ろ側の組みつけに入ります。

これはバックがシンクロ無のタイプです。私の試験しているα1号機と同じ作りです。

この後、ナットを締めていきます。

シフト関連を組みつけました。

ミッション内部としてはほぼ完成の状態です。このあとケースに取り付けていきます。

ここで各ギヤのエンドプレーEPとバックラッシュBRを確認します。これは大事です。

 

    EP    BR

1st 0.35 0.15

2nd 0.2  0.25

3rd 0.3  0.23 

4th ---  ---

5th 0.2  0.03

 

ケースに取りつけて完了です。