71BコンパチC エキストリウム α23 2013年11月2日

 

この71BコンパチC ミッションはこれから仕上げていきますが、このページをご覧になってこれを使ってみたいという方はお気軽にメールやTELください。販売いたします。価格はオークションのページで見れます。(248000円)

 

 引き合いが無かった場合はこのまま ヤフーオークション へ出品いたしますので、そちらでご検討いただいても結構です。(ヤフーでは260000円即決で出します)

11月8日ごろヤフーオークションに出品予定ですのでお楽しみに。

 

11月5日 本日このα23については貰い手が決まりました。ハコスカL30でミッションがブローしたとのことで引き当てることになりました。

 


直接頼まれたミッションが一段落したので、普通のコンパチを作ります。

71BコンパチCミッションの仕様のご説明は こちら

 

 

全てのシンクロベアリングシール交換のエキストリウムバージョンですが、

ギヤ比は71Cのオリジナルとします。これだと2速が少し高く、また5速がハイギヤードとなり、高速が多い人には良いギヤ比だと思います。

 

L3.0以上なら通常の走行でもこの方が走りやすいと思います。

 

 


基本となるアダプタープレートのメインのベアリングを交換して行きます。

セミシールドベアリングで71Cと同じ仕様です。(71Bはオープン)

クリアランスも71Cと同じタイプを使っているので、すこし特殊で、ちょくちょく行くベアリング屋さんと相談して探したものです。

 

”ちょくちょく” って しぞーか弁かな・・・。翻訳すると”時々”の意

ちなみに ”頻繁に” は ”しょっちゅう” これ普通かな

バックギヤを取り付けた後、セットプレートを固定して行きます。


バックアイドラーギヤは例によって磨耗がひどかったので、ある方法で再生しました。

 

といっても、ハンドワークでひたすら成形したんですけど

左側半分が2速のパーツでダブルシンクロが見えます。

右側は1速でシングルシンクロですが大径化しています。

 

それぞれシンクロリングとニードルベアリングは純正新品と交換します。

 

下段はハブとスリーブで、これは現行を流用しますがハブにはオイル潤滑としてクロスハッチをハンドワークをして行きます。

 


メインシャフトをカウンターと共にアダプタープレートへプレスで圧入して行きます。

 

サブアッシーが完了の状態です。

3速もダブルコーンシンクロです。

 

メインインプットシャフトですがベアリングを交換します。

内部にある小さなニードルベアリングも交換です。

 

シンクロはシングルですがやはり大径化しています。

 

フロント側の組みつけが完了です。

 

メインインプットシャフトの組み付けはカウンターの4速と同時に組み付けないと組み付け出来ません。


次にリヤ側の部品です。

 

右側が5速のパーツです。シンクロもニードルベアリングも新品に交換です。

リヤ側を組みつけていきます。

リヤ側も組つけました。これはリンクタイプです。

 

シフトフォークも組み付けました。

この状態で最終的な精度測定を行います。

 

α23 assy精度

 

         1st   2nd   3rd   4th   5th

エンドプレイ  0.35  0.15  0.2   ーーー   0.15

 

バックラッシュ 0.08  0.11  0.14  0.05  0.03

 

まずまずの値です。

 

エンドプレイが狭いと焼きつく可能性がありますが、これは問題なし。

バックラッシュが大きいとギヤ打音の原因となりますが、これも問題なし。

 71Bのケースに収めます。外観からは中身が71Cであることはわかりませんね。

ギヤ比を比べたり、重さを量ったりすると71Bとは異なるのでわかるかもしれません。

 

この簡易試験機E-ZANARAIZERで500RPMで5速で1時間回しっぱなしにしてチェックします。

温度上昇量は6度Cでした。

 

シフト・音・振動・オイルモレ・スピードメーターアウトプットいずれも問題ありません。